2008-05-23から1日間の記事一覧

「ミルハウザーまつり」を終えて

さてさて、3つの短編集を読んだわけですが、まとめて読むと、ミルハウザーが好みのモチーフを、飽きもせずにくり返しくり返し描いていることがよくわかります。どの作品も、金太郎飴のように似ているんですよ。だからこうやって立て続けに読んでいると、あ…

『ナイフ投げ師』スティーヴン・ミルハウザー【5】

初っぱなに登場する表題作「ナイフ投げ師」から、いつにも増して不穏な緊張感が張りつめていましたが、こうして読み終えると、ミルハウザーの暗い想像力が発揮された短編集だったなあと思います。「病的」ってのは言い過ぎですが、どこか怪しく不健全、倒錯…