2010-10-03から1日間の記事一覧

『文豪怪談傑作選 室生犀星集 童子』室生犀星【5】

大正時代の幻想小説には魅力的なものがけっこうありますが、室生犀星もそうした作家の一人に数えていいでしょう。作品に立ちこめる夕闇の気配に、当時の薄暗い夕暮れや街燈の薄明かりを思い、不思議とキュンときます。 夕暮れは昼と夜の境界にあって、どちら…