2008-06-18から1日間の記事一覧

『告白』町田康【6】

この小説の冒頭で、熊太郎は「明治二十年、三十歳を過ぎる頃には、飲酒、賭博、婦女に身を持ち崩す、完全な無頼者と成り果てていた」とありました。そのあと時間を遡り、熊太郎の少年時代・青年時代が描かれていくわけですが、ついに熊太郎も34歳。冒頭で紹…